症例報告 II「小児疾患」コメンテーター:瓦井 義広
(大阪府立母子保健総合医療センター)
大阪学会にて感じたこと 症例検討会は、課題を発表するために考え、自分の行っている治療を何度も振り返り、日常の臨床場面では、なかなかできない自分の行っている治療に対して自問自答できる良い機会であるように思います。
さらに、自分の所属する施設だけの見解ではなく、種々の病院、施設で行っている先生方の意見が聞けて、自分の理学療法をより幅広く発展させるための良い機会になるのではないでしょうか。
コーディネーターとして参加させていただいた感想としては、時間が少なく、経験年数の少ない理学療法士の出した症例に対して、助言も含めてしっかりとまとめてあげることができませんでした。
症例検討会で大切なことは、その症例に対して出された意見や助言をしっかりとまとめて自分のものにすることであると思います。このまとめがなかったら、症例検討会に症例を出した意味が半減してしまいます。
プログラムの中でまとめをする時間が取れないのであれば、学会発表時のように発表後に談話室での話し合いを発表者とコーディネーターが持てば良いと思います。この時間を使って、しっかりとしたまとめをしてあげることがコーディネーターや先輩理学療法士の役割であるように思います。
(2000年2月29日)
症例報告 III「骨関節疾患」コメンテーター:小柳 磨毅
(大阪府立看護大学医療技術短期大学部)
大阪学会は若い士会員が学会発表をする機会を増やしていきたいとの主旨のもと、学術活動の登竜門的役割を果たしてきました。今回の学会では、特に症例報告についいては、発表に対する総括とアドバイスを行うコメンテーターの制度が設けられ、筆者も骨・関節疾患のセッションでその大役を仰せつかりました。
各演題とも日常の診療の中で、実施した理学療法の効果判定をできる限り客観的に行おうとする熱意が感じられました。症例報告では後ろ向き(retrospective)の研究となることが多く、評価データが欠落することが多いのですが、こうした経験も今後研究を進めていく上で、貴重な糧となると思われました。質疑にも十分な時間が割かれ、活発な意見交換が行われ、本学会の主旨からも、大変有意義であったと感じました。
コメンテーターとして、演者の先生に十分なフィードバックができたか否かは甚だ不安ですが、こうした試みが今後の学術活動のさらなる発展に少しでも役立てば幸甚です。
(2000年2月28日)