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大会長基調講演
大会長基調講演
日時:平成17年5月26日(木)10:45〜11:15
会場:第1会場
いまや4万人に手が届こうかとの勢いで増え続けるわが国の理学療法士の現状を見ると,理学療法士の地位確立と学術基盤の発展を求め続けてこられた先達のご苦労は,ほぼその目標を達成したかに見えます。しかし臨床においては,真理を求める過程での試行錯誤とは異なる次元で,姑息的理学療法治療手段に「科学的」という衣を着せ,理学療法技術の未熟性と非科学性を覆い隠して患者に提供されている現状があることを認めざるを得ません。
病気や障害の回復を願う人々が抱える問題の本質を矮小化するような,「癒し」とか「患者さま」などの言葉が氾濫する社会にあって,臨床・教育・研究が有機的連携を図り,普遍的な理学療法技術とその理論を以て,社会貢献に尽力させて戴きたいものです。
このような観点に立ち,今大会のテーマである「臨床的感性からの創造」について,臨床・教育・研究の全ての立場を経験してまいりました観点から,皆様と共に考えさせて戴きます。
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講 師
林 義孝
大会長
大阪府立大学総合リハビリテーション学部理学療法学講座 教授
司会:
内山 靖 先生
第41回日本理学療法学術大会大会長・
群馬大学医学部保健学科 教授