ランチョンセミナ−
1 (協賛:株式会社
エバニュー) |
新発想の MBT シューズ(不安定性靴底)の構造と機能の紹介 |
日時:平成17年5月26日(木)12:30〜13:30
会場:第3会場
現代人の多くは、整地舗装された固い路面上を靴を履いて歩き続けるといった不自然で非生理的習慣のため、歩行姿勢も悪化し、脊柱や下肢の運動器疾患の一要因とも推測される。MBTシューズの発案者であるスイスのエンジニア・カール・ミューラーは、ケニアのマサイ族の不整地な草原における裸足での美しい歩行を観察し、近代人の固い路面と安全な路面環境が問題であるとし、靴足そのものに不安定な構造を内蔵させることで運動器(骨、関節、筋)の活性化と姿勢・バランスの安定化を向上させ、健康維持・増進に寄与できるとした。現在、緊急命題として介護軽減と重度化の防止策に加え、中・高年者の日頃からの介護予防推進が重要である。その健康維持推進には時間と労力、場所、費用をかけない効率的対策が必要で、最適な手段の一つがMBTシューズである。従来は運動器疾患や起立・歩行障害、姿勢バランス障害に対して運動療法やバランスボードを応用してきた。その概念を覆す程、逆転の発想で、常用する靴底そのものがバランスボードとして機能する。MBTシューズは医療用であるため、装着と使用法にはPTによる段階的指導が必要であり、介護予防のみならず、運動器疾患の治療・予防として期待できよう。今回、MBTシューズの構造と機能について紹介する。
|
講 師 |
中山
彰一 先生
福岡リハビリテーション専門学校
:
|