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ランチョンセミナ− 2 (協賛:アニマ株式会社
「臨床動作分析フルオートシステム」による歩行動作に対する理学療法効果の分析
日時:平成17年5月26日(木)12:30〜13:30
会場:第5会場


2年前の本学会ランチョンセミナーにおいて、「真に臨床的である」ための動作分析機器システムの開発コンセプトとその機能、および実際の臨床場面での計測手順と抽出されるデータの有用性の一端を示した。すなわち、計測簡便さを有し、計測効率性が高く、計測精度が保たれ、コストパフォーマンスの高い「臨床動作分析フルオートシステム」と、その計測システムから出力された、有用性の高い評価指標による明解な障害評価(病態動作特定と起因機能障害の関係評価)が可能になり、また障害者にとっても自らの障害状態の変化および治療目的および効果を平易に理解できる「評価レポートフォーム」の概要紹介を行った。
  この評価レポートは、セラピストの視覚による臨床的観察だけでは難しい客観的な動作分析評価指標、すなわち歩行指標変数(速度、歩幅、歩調)、関節角度、床反力、関節モーメント(関節回転力=トルク)に関する代表的な動作各相のランドポイント(開始・終了時点もしくは標的時点、例えば単脚支持開始期、踵接地期などの)等の基本的データ提供を、あたかも生体機能検査チャートを読むかのような分かり易いレポートとなるよう作成されたものである。この各評価指標、特に関節運動角度と関節モーメントのレポートデータは、動作改善のための評価として利用され、治療プログラムの修正へと反映される。また患者へのインフォームドコンセントへの資料としての活用も可能である。
  今回のランチョンセミナーでは、この「臨床動作分析フルオートシステム」を用い、下肢装具、脳卒中片麻痺患者や人工関節ケースの歩行動作における理学療法効果を分析する予定である。つまり、この計測システムの簡便さゆえに理学療法関連アプローチ実施前後の効果比較や経時的効果比較の評価データが即時的に入手され、簡潔で判別しやすい評価レポート形式で速やか、かつ平易に出力されることによって、治療プログラムの妥当性やプログラム変更のための的確なevidenceとして活用されるところを紹介する。
  1. AFOの違いが歩行に及ぼす影響分析(植松光俊:10分)
  2. 脳卒中片麻痺における理学療法効果分析(金井章:20分)
  3. 人工膝関節術後の理学療法効果分析(石井慎一郎:20分)
講  師
植松 光俊 先生
星城大学リハビリテーション学部
金井 章 先生
星城大学リハビリテーション学部
石井 慎一郎 先生
神奈川県立保健福祉大学

司会:
植松 光俊 先生
星城大学リハビリテーション学部

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